ビジネスの拡大や新システム導入に伴い、増えてしまうマニュアル。今回はそれを一挙に解決する方法を紹介します。マニュアルをきちんと読むことは重要ですが、実際には分かる人に聞いてしまうことも多いですよね。実はそういった問題を解決するためにも、ChatGPTなどのLLMは有効で、大量のマニュアルをボットに作り替え、そのボットに質問する方法があります。
読み手の時間短縮と聞かれる人の生産性向上を実現し、トラブルの予防にも役立ちますので是非試してみてください!
最も簡単!ChatPDFを使おう。
まずはお手元にPDFをご用意ください。これをChatPDFというサービスにドロップします(PDFのURLを添付することも可能です)。無料バージョンでは10MB (もしくは120ページ)までアップロードすることができます。
アップロードが完了するとこのような画面になります。あとは聞きたいことを根掘り葉掘り聞いてみましょう!
通常のChatGPTでは幻覚を見たり嘘をついたりする、と言われますがPDFを読ませるやり方はその情報にあること以外は正直にわからないと言ってくれるという点で使いやすいと言われています。また、元のページについても表示してくれるのでより正確な方法は原文を読み込むほうが安全ですね。
こうなると「え、それって検索と同じじゃない?」と思われる方もいるかもしれません。その通り、これはキーワード検索に対してセマンティック検索と呼ばれる方法で単語ではなく文脈によって検索をしているのです。そして検索された文章を元にGPTが分かりやすく質問やシチュエーションに合わせて言い換えてくれている、というのが中身です。
ChatPDFの限界
ChatPDFは手軽ですが、無料の10MB(もしくは120ページ)は実はマニュアルにとってはあまり大きな容量ではありません。今回記事を書くようにPDFを探しましたが、セールスフォースはベーシックだけで600ページを越えますし、マニュアルも複数あります。ChatPDFは有料版でも上限が1200ページ、一つのチャットで使えるのは一つのPDFになるので、実際に日常業務でマニュアルのボットとして使うのは限界があります。
また、社内のデータなどであればこういうサービスにアップロードするのは不安かもしれませんね。
Azure OpenAIで安全に大量のマニュアルを読ませよう!
そういったニーズに合わせて社内用のボットを自前でつくるケースも増えています。
https://smaregi-chat.streamlit.app/
これはデモ用に作ったものですが、中身はAzureのOpenAI(ChatGPT)を使っているのでデータが会社の外に漏れるリスクを相当程度おさえることができます。(マニュアルは部分的にしか読み込ませていませんので、会話できる内容は限られています)
裏側では様々なPDFを読ませることでなんでも答えることのできるボットをつくることができます。もちろんSlackやLINEなど社内で使われているツールに参加させるのが最も有効です。
PDF以外は?
今回はPDFに限って話をしてきましたが、マニュアルといえばWEBにのみ存在するケースやNotionやConfluenceなどのWikiサービスにある、など様々だと思います。
実はPDF以外にもテキスト化できるデータであればセマンティック検索することが可能です。その中には音声(書き起こし)なども含まれます。興味がある方はこの一覧をご覧ください。
LLMのフレームワークとして有名なLangchainで利用可能なドキュメントローダー(PDFなどのデータを読む機能)一覧です。細かなことは置いておいたとしても、ワードやエクセルはもちろん、Eメール、CSV、電子書籍のEPubなどもあります。(私はAmazon派でしたが、EPubが利用できると知り楽天Booksを使い始めました)
社内で一番の物知りを作って、気兼ねなく何でも聞こう!!
いかがでしたでしょうか。システムや自社の業務に関するマニュアルはあっても活用できない、読まれない、というケースは多いかと思いますがChatGPTなどのLLMが大きな助けになってくれそう、という直感は感じていただけたのではないでしょうか。
実用的であるがゆえにセキュリティや量の問題もすぐに表面化する分野ですが、まずは何でも一度ChatPDFにアップロードしてどんなやりとりができるか、個人用に試してみてください。
もちろん、実際に自社用に実装するにあたりご相談されたいことがありましたらいつでもお問合せください。
*マニュアルのボット化以外にもアイデアを探している際はこちらのブログも併せてご覧ください
*この記事は生成AIによって半自動的に生成しています。
大好評!「マーケティングのための生成AI活用大全」のダウンロードはこちらから
弊社ではChatbotの開発や生成AIを活用した記事作成なども行っています。弊社の具体的な事例もありますのでご興味がある方はこちらからご覧ください。
また生成AI活用のイメージが湧かない、課題感はあるが言語化できていないという方はお気軽にこちらからお問合せください。