ライティング生成AI徹底比較！: Regie.aiとHypotenuse AI
この記事では、コンテンツ作成と管理を効率化するためのAIツール、Regie.aiとHypotenuse AIを比較します。Regie.aiは営業やマーケティングの一連の流れための生成AIツールで、Hypotenuse AIはコンテンツそのものの自動生成に特化しています。
結論から言うと両者ともライティングの基本的な機能はあるものの、Regie.aiは「顧客探索からナーチャリングまでマーケティングの全てのプロセスを網羅しようとしている」のに対しHypotenuseは「丁寧なコンテンツの作り込み」や「ECなどの一括商品登録」という点に秀でています。
この記事は両者を比較し、どちらがどんなケースに合っているのかを検討してみたいと思います。 
各ツールの概要
Regie.ai
- 2020年に設立された、サンフランシスコに本社を置く企業です。
- AI言語ツールを使用して販売およびマーケティングキャンペーンを作成、テスト、分析します。
- Regie.aiは、ブログ、ソーシャルポスト、販売シーケンス、コンテンツ管理システムなど、マーケティングとセールスチーム全体のコンテンツニーズに対応する複数の製品を提供しています。
- 特に最近は自律的に自社のプロダクトにあった潜在顧客を見つけ出し、アプローチするAuto-pilotを提供しはじめており他社と差別化しています。
Hypotenuse AI
- 自然言語処理を使用して、ブログ記事や製品説明などの質の高いコンテンツを迅速に生成するライティングアシスタントです。
- AIは自然な書き方を模倣し、ブログ記事からソーシャルメディア投稿まで、様々なコンテンツを一括で作成することができます。
- ユーザーは、製品の特徴やトピックに関するコンテキストを提供することで、AIが関連するコンテンツを生成します。
詳細な比較
特徴:
Regie.ai
- AIを活用したコンテンツ作成を通じて、ブログ、ソーシャルメディア投稿、販売シーケンスなどを効率的に生成します。
- 35万以上の個別のメールを追跡し、そのデータを使用して言語モデルを再訓練しています。
Hypotenuse AI
- コンテンツディテクティブ機能を使用して、記事に関連する事実や統計を収集し、リサーチ時間を節約します。
- AIチャットボットやAIアート機能を含む多様な機能を備えています。
使いやすさ:
- Hypotenuse AIは、シンプルで直感的なユーザーインターフェースを持ち、初心者でも簡単に操作できます。
- Regie.aiのユーザーインターフェースは、ユーザーが簡単にコンテンツを生成し、管理できるように設計されています。
コンテンツの質:
- Regie.aiは、過去のキャンペーンデータを活用して最適なコンテンツを生成し、販売およびマーケティングチームのニーズに対応します。
- Hypotenuse AIは、ブランドボイスに合わせた一貫性のあるコンテンツを生成し、特にブランドの一貫性が求められるビジネスに適しています。
価格:
- Regie.aiの具体的な価格情報は提供されていませんが、多様なニーズに応じた製品ラインナップを持っています。
- Hypotenuse AIは個人プランが月額$15から始まり、チームプランやカスタムエンタープライズプランも提供しています。
| 特徴 | Regie.ai | Hypotenuse AI |
|---|---|---|
| 主要機能 | AIを活用したコンテンツ作成、ブログ、ソーシャルポスト、販売シーケンス、コンテンツ管理システム | AIライティングアシスタント、一括コンテンツ生成、コンテンツディテクティブ、多言語サポート |
| ターゲットユーザー | セールスとマーケティングチーム | ブロガー、マーケター、Eコマースストア |
| 使いやすさ | 多機能な割にユーザーフレンドリー | 直感的なユーザーインターフェース |
| コンテンツの質 | データ駆動型コンテンツ生成 | 一貫したトーンとスタイル |
| 価格 | 明確な情報なし | 個人プラン月額$15から、チームプランなども提供 |
長所と短所
Regie.aiの長所:
- 効率的なコンテンツ作成: AIを活用して、多様なコンテンツを効率的に生成することができます。
- 顧客との一連のコミュニケーションを設計可能: 一つ一つのコンテンツをつくることが生成AIのライティングツールでは一般的ですが、Regie.aiは顧客の探索からナーチャリングまで一連のプロセスを設計することができます。またどのタイミングでLinkedInで繋がるようリクエストするか、電話をかけるかなど、かなり網羅的に設計してくれます。
- 多様な製品ラインナップ: ブログ、ソーシャルメディア投稿、販売シーケンスなど、幅広いニーズに対応。
Regie.aiの短所:
- 価格情報の不明瞭さ: 明確な価格情報が提供されていないため、コスト評価が困難かもしれません。
- 高度なカスタマイズ性の欠如: 特定の高度なカスタマイズが必要な場合、限界があるかもしれません。
Hypotenuse AIの長所:
- 一貫したトーンとスタイル: ブランドの一貫性を保ちながら高品質なコンテンツを生成します。
- 大量のコンテンツ生成に適している: バルクライティングなどの機能があるので、多くのコンテンツを迅速かつ効率的に生成することができる。
- コンテンツディテクティブ機能: 事実と統計を収集する機能により、リサーチ時間を節約できます。
Hypotenuse AIの短所:
- 無料トライアルの制限: 無料トライアルで利用できるクレジットが限られており、フル機能を試すには制限があります。
- テンプレートの限られた種類: 特定のニッチ業界や特定のコンテンツ要件に対応するためのテンプレートが限られている場合があります。
向いている使い道
Regie.aiの使い道:
- セールスとマーケティングチーム: Regie.aiは、販売シーケンスやマーケティングキャンペーンなど、セールスとマーケティングチームのためのコンテンツを効率的に作成するのに適しています。
- 大量のコンテンツニーズ: ブログやソーシャルメディアコンテンツなど、大量のコンテンツを頻繁に生成する必要がある企業に適しています。
Hypotenuse AIの使い道:
- ブロガーやマーケター: 多くのブログ記事や製品説明文を迅速に生成する必要があるブロガーやマーケターに適しています。
- Eコマースストア: 高品質な製品説明を大量に生成する必要があるEコマースストアに適しています。
基本的な評価
Regie.ai
- セールスとマーケティングに焦点: Regie.aiはセールスとマーケティングチームに特に有用で、一連のコンテンツ作成と管理を可能にします。
- カスタマイズ可能性: ユーザーのニーズに合わせてコンテンツをカスタマイズする機能がありますが、高度なカスタマイズが必要な場合には限界があります。
- 価格情報の不透明さ: 明確な価格情報がないため、コストパフォーマンスを評価するのが難しい可能性があります。
Hypotenuse AI
- コンテンツの一貫性と効率性: 一貫したトーンとスタイルで大量のコンテンツを迅速に生成します。
- 使いやすさと柔軟性: シンプルで直感的なインターフェースと、多様なニーズに対応する機能を提供します。
- 無料トライアルの制限: 無料トライアルではフル機能を完全に試すことができないため、利用者は制限された体験しか得られません。
どちらのツールを選ぶ？
- セールスとマーケティングのコンテンツに特化し、データ駆動型のアプローチを求める場合は、Regie.aiが適しています。
- 広範囲なコンテンツタイプを迅速に生成し、ブログやEコマースに関するニーズがある場合は、Hypotenuse AIがより適しています。
実際に使ってみた
Regie.ai
ではそれぞれ使ってみます。まずRegie.aiですが多機能ではあるもののUIはかなりスッキリしています。 Auto-pilot Auto-pilotは探客の自動化ですが有料版のみでした。
これについては試すことができていないのですが、LinkedInやSalesforceとの連携が大きく強調されていました。基本的には自社の商品に相性のいい人を自動的にリストアップしてマーケティングオートメーションのように顧客に育てていくということをやってくれます。 Co-pilot これは自分で一連のコミュニケーションプロセス（Sequence）をつくっていくもので、マーケティングオートメーションを生成AIを使いながら作っていくというイメージに近いです。
コンテンツの生成だけでなく、ペルソナの生成までやってくれるので便利です。 Toolkitはその個別の機能を切り出したものです。 
ペルソナの作成
Sequenceを作り始めると、ペルソナの作成につながります。どんな役職の、どの地域のどの産業の、どの規模の会社の人かというのを指定するとそのペルソナを作成してくれます。サンプルのアカウントが出てくるので一つ一つ見てみて自分のイメージに合っているか確認したほうがいいでしょう。 
課題感と自社のウリの設定
この画面の右のほうで、キャンペーンについての追加情報をいれることができます。上記のペルソナに加えて面白いのが課題感（Pain Point)と、それに対する自社のウリ(Solution)を設定することができます。外部ファイルがあれば、それをインポートして生成することもできるので資料が集まっている会社ほど、よりターゲットに沿った文章が出せると予想できます。 一応言語設定で日本語はあったのですが、出力されたのは全て英語。これは今後に期待という感じです。 
Hypotenuse AI
こちらは基本的な生成AIライティングツールが持っているブランドボイス（トンマナなどを揃える）や各メディアに特化させたツールが揃っています。実際にここではブログの生成を行ってみました。タイトルを生成し、アウトラインを生成、その後に文章を生成するというように順を追って作れるので、比較的後戻りなく書けるのが特徴だと感じました。 生成したものはワンクリックでインスタ用やLinkedIn用の投稿にしたりメタディスクリプションを生成したりしてくれます。こちらは日本語の生成もスムーズに行ってくれました。
タイトルの生成と選択 
記事の生成 
インスタ投稿への変換
インスタグラムの投稿に変換したところ。ここで使う写真をHypoArtというツールを使って生成することもできます。 
まとめ
この比較では、Regie.aiとHypotenuse AIというライティング生成AIサービスをみてきました。Regie.aiはセールスとマーケティングに一貫してサポートしてくれるツールである一方、Hypotenuse AIはコンテンツそのものが丁寧につくれる、という点で評価できます。実際に使ってみるとかなり毛色の違うツールであることがわかりました。
Regi.aiはAuto-pilotが将来的にどこまで使えるようになるのかに注目です。LinkedInは日本ではそこまで定着していませんが、他のSNSなどと連携してマーケティングオートメーションをさらに自動化できるのであればかなり影響力を持つでしょう。言語的にもまだ課題はありますが、要注目です。
Hypotenuse AIはライティングツールとしてはある意味王道を走っていると思います。シンプルにコンテンツを作成するという場合はこちらのほうが実用的でしょう。
生成AIのライティングツールはまだまだ黎明期で各社がさまざまな機能を試験的に実装しています。ぜひ広く浅くアンテナを張りながら、自社のマーケティングをブーストさせる仕組みを作り上げましょう！
リンク
さらに詳しい情報や具体的な機能については、各ツールの公式ウェブサイトを参照してください。
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