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2025年前半を終えて

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寄り添うブランディングの、その先へ

2019年12月3日、私は 「寄り添う」をテーマにブランディングカンパニーとして創業しました。6年目となる今、売上や利益率などはコロナも有りながら一度も下落することなくここまで歩んできました。クライアントの笑顔と挑戦が広がっていることを誇りに感じています。しかし最近では顧問先でどうしても目を背けられない課題に出会いました――それが後継者不在によるブランド消滅 です。

「引き継ぐ」という仕事。現場で見えた3つの壁とは?

  1. 理念の断絶 ― ロゴやWebサイトは刷新しても、創業者の価値観が次世代に伝わらない。
  2. ヒト・組織の摩擦 ― M&A後1カルチャーギャップが顕在化し、優秀人材が流出する。
  3. DXの遅延 ― データ統合と業務プロセス再設計が後手に回り、シナジー創出が大幅に遅れる。

これらを乗り越えるには、ブランド視点を持つM&Aと、統合後を見据えたAI・DX設計が不可欠だと痛感しました。身近な企業様にヒアリングすると「去年一つ事業売却したからもう少し早く相談したかったわ」「2年でいくつかM&Aしたけどなかなか言えないような難しい問題があった。組織は本当に一筋縄ではいかない。」という嘆きに近い声も届いてきました。

データで読む日本の中小企業M&A

  • 2024年の国内M&A件数:4,700件(前年比+17.1%)
  • 第三者承継(M&A)成約:2,132件――特に製造・建設・ITの地方企業が伸長
  • 平均譲渡金額:2.4億円、従業員規模30名未満が約6割

M&Aは“選ばれし大企業”の専売特許ではなく、地方中小企業でも身近な選択肢になりつつあります。本当にここからは対岸の火事ではなく多くの企業で巻き起こる話になると感じています。

無形資産・ブランド価値とは?

貸借対照表に載らないブランド資産こそ、企業の競争力の源泉です。バレンサーは長年、ロゴやコピーではなく、“理念と文化” を可視化・定着させてきました。特にリブランディングの文脈でご依頼いただいたプロジェクトは非常にたくさんあります。それはリブランディングに限らず、M&Aにおいてもこの視点が抜け落ちると、譲渡後にブランドは霧散します。私たちは、これから起こり得るであろう大きな社会課題に対して自分たちが出来ることはなにか?社内で議論を重ねました。
そこで、バレンサーとは別の使命をもった組織をつくり、企業の想いが続いていく。そのために必要なコンサルテーション用意した新会社 「株式会社TSUGI & PARTNERS 」とタッグを組み、「想いも一緒に引き継ぐM&A」を実現していきたいと考えました。

生成AIが本格的に変える未来

  • 国内生成AI市場:2024年1,016億円 → 2029年8,000億円規模に成長予測
  • 日本企業の生成AI導入率:約25%(一部活用を含む)

肌感覚では、まだまだ実際に本格導入をしている企業は少ないと感じています。セキュリティリスクなどの問題に対して不透明な中で積極活用できない現状があるとは思います。しかし、AIエージェントの台頭であらゆる業種職種の有能な部下を複数持てるチャンスであったり、業務領域においては多くの効率化の材料になります。加えてクリエイティブや開発領域でもほぼほぼファーストタッチの部分はAIが基盤を仕上げてくれるのが普通になりつつあります。特にコーディングはもっと雰囲気で詳しくなくてもゴールイメージがあればある程度は形にできるところまでも既に来ています。

これらの技術を本格的に導入する、そして今までデジタル技術格差があり成長に歯止めがかかっていた地方企業でももっと飛躍できるようになります。そして理念を大切にしながら企業同士がタッグを組んだり、肯定的な意味での買収でより高みを目指すなど危機的な状況だ!ということだけではなくこれを契機に飛躍するチャンスにもなりえます。

弊社はプロジェクトごとに全然違う毛色の課題でも”寄り添う”姿勢で取り組んできましたので、これからも生成AI活用やグループにはなりますがM&Aの領域でもお力になれたら幸いです。

経営者の皆さま、DMまたは下記フォームからお気軽にご相談ください。砂時計が落ち切る前に、次の走者へバトンを。―株式会社バレンサーと株式会社TSUGI&PARTNERSがリレーゾーンでお待ちしています。

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